2009年03月23日

イェーリング『権利のための闘争』

R・v・イェーリング(村上淳一訳)(1982)『権利のための闘争(1894)』岩波文庫
「権利=法」(レヒト)の目標は平和であり、そのための手段は闘争である。権利=法が不法による侵害を予想してこれに対抗しなければならないかぎり―世界が滅びるまでその必要はなくならないのだが―権利=法にとって闘争が不要になることはない。権利=法の生命は闘争である。諸国民の闘争、国家権力の闘争、諸身分の闘争、諸個人の闘争。(p.29)
領土をめぐる国際紛争の話(p.46-48)などは、どこかの論説主幹に聞かせてやりたいw

「権利のための闘争」が無条件的に「法のための闘争」となりうるのかどうか、少し疑問に感じていたが、カント的な人格の尊厳を軸とすれば整合的に理解しうる。ただ、訳者解説にもあるように、イェーリングの主張は不合理な特権を攻撃する「法のための闘争」よりも、「国家共同体に対する義務」としての「権利=法のための闘争」に比重がおかれたようだ。
posted by ta at 15:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 文献レヴュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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